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カテゴリ:Bクラスオイルコラム( 7 )

同じ粘度のオイルでも動粘度によって大きく変わる

 前回のコラムで動粘度についてはサラッとご理解いただけたでしょうか?今回は動粘度をもう少し掘り下げる前に粘度と動粘度の単位とその読み方をはじめに記しておきます。


 粘度(粘性係数とも言います)の単位・・・mPa・s(ミリパスカル)もしくはcP(センチポワズとかセンチポアズ)

1mPa・s=1cPとなり同義です。


動粘度(動粘性係数とも言います)の単位・・・mm2/s(平方ミリメートル秒、平方ミリパーセック)もしくはcSt(センチストークスとかセンチストーク)

1mm2/s=1cStとなり同義です。


以上が粘度と動粘度の単位になります。粘度よりも動粘度のほうがcStで表示されることが多いのでcSt=センチストークスを覚えておくだけでも十分です。


さて、ここからが今日の本題です。皆さんはエンジンオイルを選択する際に、ご自分の愛車に指定された粘度、例えば5W-30指定なら5W-30のオイルから銘柄を選択すると思いますが、銘柄を変えたらフィーリングが変わったなんてことがありますよね??その理由は、もちろんベースオイルの種類や添加剤の種類によっても変わるのですが、同じ30番のオイルでも動粘度が高かったり、低かったりする範囲(レンジ)があるのです。下に各粘度別の100℃での動粘度の範囲を記します。※W側の数値ははここではXとします。


粘度別の動粘度@100℃

XW-20・・・・・5.6<9.3cSt


XW-30・・・・・9.3<12.5cSt


XW-40・・・・・12.5<16.3cSt


XW-50・・・・・16.3<21.9cSt


XW-60・・・・・21.9<26.1cSt


以上となります。


例えばLiseⅢ 5W-40の場合

動粘度@100℃・・・・14.26cSt

となりますので上記の表のXW-40の範囲内の動粘度になっているのがわかります。おおよそ範囲の真ん中くらいの数値ですが、これが上限の16.3cStになると同じ40番でも50番に近くなりますのでかなり硬めの40番になりますし、逆に下限値の12.5cStの場合は30番に近い動粘度ですのでかなり柔らかめの40番ということになります。


というわけでオイルを選択する場合は、指定された粘度に合わせることも大切ですが、ほとんどのオイルメーカーは動粘度等のデータも表示しています(代表性状と言います)ので、おもてむきの粘度だけでなく動粘度や粘度指数などにも注目してオイルを選ぶとかなりオイルの選び方が幅広く、深いものであることに気付くはずです。そうなるとエンジンオイル選びがすごく楽しくなります。



 今日の重要ポイントは粘度と動粘度の単位と、各粘度別の動粘度の範囲でしたが、W側の粘度はどうやって導くのか?という疑問が沸いてくるかと思います。これはCCS粘度計(コールドクランキングシュレーター)を使った試験によって導きます。あまり多く書くと混乱しますので今日は今日のことだけを軽く覚えておいて下さい。これだけでもかなり役に立ちます。


次回以降は他の粘度について軽く書きます。それでは
 
by narrowde | 2016-02-16 22:55 | Bクラスオイルコラム

知っておくべき粘度

 ベースオイルのお話を掘り下げる前に、粘度について少し書いておこうと思います。粘度=Viscosity(ヴィスコシティ)と言います。粘度と言いますと通常は10W-40等の粘度を想像されると思いますが、ここでは、その前に知っておくべき動粘度(Kinematic Viscosity=キネマティックヴィスコシティ=KV)と粘度指数(Viscosity Index=ヴィスコシティ インデックス=VI)について簡単に記します。用語として覚えておくと今後の展開がとてもわかりやすくなります。


特にこの動粘度=KVと粘度指数=VIは皆さんがオイルを選ぶ際に必ず必要となってくる数値です。これまでに書いたベースオイルの分類に加えて、この動粘度=KVと粘度指数=VIさえ理解しておけば、これまでとは違ったエンジンオイルの世界が広がり、すごく楽しくなることうけあいです。


動粘度とはすなわち動く粘度です。何が動くかといいますと当然オイルです。わかりやすく言いますと傾斜した板から液体が流れ落ちる速度(要するに流れやすさ=流れにくさ)の度合いを表したものでこの数値が低いほど流れやすい(すなわち粘度が低い)ということになります。


またこの動粘度は40℃(始動時の温度)と100℃(エンジンが温まった状態での温度)の2種類の動粘度が表示されます。オイルは当然ながら冷えている(常温時)は粘度が高く(固く)、高温になるに従って粘度が低く(柔らかく)なります。これはエンジンオイルに限らずあらゆる油の性質です。ご家庭で使う食用油も同様です。


エンジンオイルの交換をエンジンが温まった状態で行うのは粘度が柔らかい状態だとオイルが抜けやすくなるからです。


 なぜ40℃の動粘度と100℃の動粘度を表示するかと言いますと、この二つの温度での動粘度の差が大きいほどワイドレンジ(マルチグレード)なオイルですよという目安となるのです。これについては今後さらに掘り下げますので今日は動粘度=KVという用語とその意味合いだけを覚えておいて下さい。


 次に粘度指数=VIですが、粘度指数とはその数値が高いほど高温での粘度低下が少ないということです。
先にも述べましたがオイルは温度が高くなるに従って粘度が下がり(柔らかく)ます。粘度が柔らかくなるということは指定された油膜が維持出来ないということになります。最悪の場合、熱ダレや焼き付きを起こしてしまいます。


ですので粘度指数=VIはとりあえずの目安としては数値が高いほど性能が高いオイルと言えます。とりあえずとしたのは理由があるのですが、それは追って説明するとして、今までの記事を読み返してみて、ベースオイルの分類や動粘度の意味、粘度指数の意味をおおよそ理解できましたら以下のサイトを開いてみて下さい。

http://www.ssoh.jp/sangyou_18.html


参考文献・・・・スタンダード石油大阪販売所(潤滑油ベースオイル)一覧


ここはエクソンモービルの大手代理店でありベースオイルの卸売りも行っているのである意味最も正確な表記がされていると言えます。これまでの内容が理解出来ていればこの内容がほんのりとでも理解出来るのではないかと想像しますがいかがでしょう・・・。いままでは気にもしなかったことが見えてくるでしょう??面白くありませんか(笑)これだけでもオイルの知識の大進歩ですし、このあとがかなり楽になります。


まだまだわからない用語もたくさん出てきますが、慌てることはありません。ここまででも十分役に立ちますし周囲に自慢が出来るレベルに達したはずです。

 
by narrowde | 2015-12-29 23:18 | Bクラスオイルコラム

鉱物油のメリットとデメリット

 今回は一般的に鉱物油と言われるベースオイルを使用するオイルについて書きます。APIによるベースオイルのグループではグループⅠに属するのが鉱物油(いわゆるミネラル)ですが、オイル業界ではグループⅡまでをミネラルと表示することが多いです。が現実は圧倒的にグループⅠが多く使われます。


 鉱物油を選択する最大のメリットはやはり価格の安さ、そしてオイルシールへの攻撃性の無さということに尽きるのではないでしょうか。ただ、グループⅠのベースオイルは不純物を多く含む為、高度に精製されたグループⅡ(ハイドロクラック)を採用するメーカーも多くなっています。


ここでいう不純物とは硫黄や窒素の事を言います。これらはスラッジの原因となりますので、多く含まれるとエンジン内が汚れます。よく、安いオイルを頻繁に交換するのがベター等と書いている人がいますが、私の見解を述べるなら、高度に精製されたベースオイルを使用している割にはお得なオイルを適度に交換することがエンジンにとっては優しいと言えます。


価格の安い鉱物油はベースオイルそのものの性能が低いので新油交換時の初期フィールはよくても著しく持ちが悪いのです。エンジンオイルの性能はベースオイルの性能が高いほど性能も高くなり、比例して価格も高価となります。安いオイルには理由があり、また高いオイルにも理由があるのです。


 ただ先に述べた不純物とされる硫黄や窒素は極圧性能(耐磨耗性)を高める効果もあるため、旧車や一世代前のディーゼルエンジン、はたまたエンジンとミッションをひとつのオイルで潤滑させる多くの2輪等ではグループⅠ、グループⅡ(いわゆる鉱物油)を好む傾向にありますが、グループⅢ以降の上質なベースオイルを用いる場合はこれらを補完する目的の添加剤を加えたり、グループⅠ、ⅡにグループⅢやグループⅣ、Ⅴ等のベースオイルを部分的に配合したりしてオイル全体の性能を上げたりすることもあります。


 オイルシールに影響を与えないという面では同じ鉱物油由来のベースオイルであるグループⅢ(VHVI)も同様であるので、極圧性能を高める添加剤を加えれば旧車に対してグループⅢベースオイルを使用したオイルでも何ら問題はありません。むしろグループⅠやグループⅡよりもはるかに高性能です。


 ベースオイルや添加剤が日々進歩を遂げている昨今、あえて鉱物油を選択する理由は価格以外には見出せないと筆者は思います。ただ、鉱物油を好むユーザーに対してそれを否定はしません。相性というのも確かにありますので最終的にそれを判断するのはユーザーだからです。ただ上質なベースオイルを使用したエンジンオイルと比較するとエンジン内に確実に多くスラッジが蓄積することは避けられません。当然ながらロングライフも望めません。


 近年、我々の体を鍛えるのに体幹(たいかん)という言葉をよく耳にしますが、エンジンオイルにとってベースオイルはまさに体幹です。体幹の強いオイルとはすなわちベースオイルが高性能なオイルなのです。
 
 
 


 
by narrowde | 2015-12-28 22:06 | Bクラスオイルコラム

オイル選びを確実にするベースオイルのグループ表記

 前回はエンジンオイルのベースオイルの分類がグループⅠからグループⅤの5分類に分けられていることを簡単に書きましたが、それがわかっただけで今後のオイル選びがとても楽になることは間違いありません。



現在、ほとんどのエンジンオイルの表記は鉱物油とか、部分合成油、全合成油、化学合成油、シンセティック、フルシンセティック、はたまた100%化学合成油などととても曖昧(あいまい)でわかりにくいものとなっています。そしてその言葉を頼りにオイルを選んでいる人が多いのではないでしょうか・・・。化学合成油だから良いオイルなのだな。とか。


 これを読んでいる皆様には出来うる限りこの概念を捨て去っていただきたいのです。もしも、エンジンオイルのベースオイルの表記を上記のようなものではなくグループ表記として義務付けたとしたらどれほどオイルが選び易くなることでしょう。


例えば


鉱物油・・・・グループⅠもしくはグループⅡ


部分合成油・・・・グループⅠもしくはグループⅡ+グループⅢ


全合成油(フルシンセティック)・・・・・グループⅢ


部分化学合成油・・・・グループⅠ~グループⅢ+グループⅣ~グループⅤ


100%化学合成油・・・・・グループⅣ、グループⅤ


というふうに。


ここで最も誤解を生じやすいのが全合成(フルシンセティック)と100%化学合成油の解釈です。フルシンセティックを100%化学合成油と誤解しやすいし、事実そういう解釈で表示しているメーカーも多いのでとても市場が混乱しています。


なので、右側のようなグループ表記に統一すれば誤解を生まずに済むのです。ただそれ以前にユーザー自身がグループを理解していればの話ですが、これをお読み頂いている皆様はすでにご理解頂けていると思います。表示ラベルだけでわからない場合はメーカーに直接問い合わせればよいのは前回書いたとおりです。



ただ最近は良い傾向で、このグループ表記の動きが出始めています。中にはせっかくグループⅢとしながら100%化学合成油と併記しているメーカーもありますがこれは大きな間違いです。だからこそグループを理解しておくことはとても大切なことなのです。自分がわかっていれば良いのですから。



 しつこいほどにベースオイルのグループ分けのことを書きますが、エンジンオイルを選ぶ際の重要な要素のひとつですので繰り返し書きます。たったの5グループですので簡単でしょう??エンジンオイルはベースオイルに添加剤を加えることで製品として完成しますので、先ずはベースオイルの種類を知っておけば今後の色々なことの理解が簡単なのです。


まだまだベースオイルのことを書き続けますので深く考えずにお子様が絵本を読むような気持ちでお付き合いください。「あいうえお」のようなものです。超かんたんです。
by narrowde | 2015-12-24 21:36 | Bクラスオイルコラム

エンジンオイルの始めの一歩はベースオイルの理解から

 エンジンオイルはどうやって作るのか?そんな好奇心が沸いてくればもう貴方はすっかりオイルに嵌りつつある証拠です。ここに疑問を持たない人は、量販店等で同じ粘度でもただ価格が安いだけで選んでしまう事でしょう。同じ粘度、同じ規格なのにどうしてこんなに価格が違うのだろう・・・。しかも同じメーカーなのに・・・。



その疑問を解決するにはベースオイルさえ理解していればなんてことはありません。それは決して難しいことではなく、小学校低学年のお子様でも十分理解出来る内容です。以下の通り。


エンジンオイルはベースオイル+添加剤で構成されて(作られて)います。またベースオイルはベースストックとか基油と表現される場合もあります。そしてこのベースオイルはAPI(アメリカン、ペトロリアム、インスティテュート)こと米国石油協会によって五つのグループに分類されています。今日はこの5つのグループについて超簡単に説明します。深く知る必要はありませんのでこれを覚えておくだけでもオイルを選ぶ際にかなり役に立ちます。


APIによるベースオイルの分類


グループ1(Ⅰ)・・・・・・一般的にミネラルとか鉱物油、ニュートラルオイルなどと呼ばれます。


グループ2(Ⅱ)・・・・・・ハイドロクラック、水素化精製油、HIVI、HVI(※)や高粘度指数基油等と呼ばれます。
多くのオイルメーカーではこのグループⅡまでをミネラル(鉱物油)としますがオイルメーカーによってはこれを合成油と表記することもあります。おおよそ安価なエンジンオイルはグループⅠやグループⅡのベースオイルを採用していると思って間違いありません。


※HIVIとはHighViscosityIndex=高粘度指数のこと。

※2・・・VI(ヴイアイ)とはViscosityIndex(ヴィスコシティ・インデックス)=粘度指数のこと。この数字が高いほど高温での粘度の低下が起こりにくいという指標であると、とりあえず覚えて下さい。多くの場面でこのVIという言葉が出てきますので必須用語です。


グループ3(Ⅲ)・・・・・VHVI(VeryHighViscosityIndex)超高粘度指数基油、高度水素化精製油、合成油、シンセティック等様々な呼び方がなされますので実に曖昧です。


・・・・・・・・・・以上ここまでは鉱物油(原油)を出発点としたベースオイル・・・・・・


・・・・・・・・・・以下は化学合成油とされるベースオイル・・・・・・・・・


グループ4(Ⅳ)・・・・・・ポリαオレフィン、通称PAO、パオと呼ばれます。


グループ5(Ⅴ)・・・・・・以上のどのグループにも属さないベースオイルとなります。最も代表的なものはエステル類、一般的ではないですがアルキルナフタレン等もありますし、リサイクル油なんかも含まれますので色々書くとややこしいので、ここではほぼエステルと覚えてください。


 以上がAPIで5つのグループに分けられたベースオイルの分類です。わかりやすく言いますと後者になるほど高性能(高価)なベースオイルとなります。同じ粘度や同じ規格のオイルでも価格が違うのは使用されているベースオイルが違うのだと言うことをご理解いただけますと今日の目標は達成です。とても大きな進歩です。


また今日の内容で最も重要なポイントは上記グループⅢベースオイルを化学合成油と表記するオイルメーカーが実に多いという点です。合成油と化学合成油を混同させ、市場をかく乱させているのです。世の中の多くのユーザーはこの違いを理解していない為、グループⅢベースオイルのエンジンオイルを化学合成油だと錯覚して高値で購入しているケースが多いです。


 上記の分類でわかるように化学合成油と呼べるのはグループⅣのパオとグループⅤのエステルのみということになります。


かなりおおまかに書きましたので今後順を追って各部を少しづつ掘り下げていきますが、多くの場合、エンジンオイルの商品ラベルには親切にグループⅢ等とは書かれていませんので真実を追究したい場合は購入しようとしているオイルのメーカーに直接「このオイルのベースオイルはグループ?ですか?」と問い合わせてみることを推奨します。きっと嘘偽り無く教えてくれます。


 以上ベースオイルの分類、初回偏でした。グループ1からグループ5まであるとだけ単純に覚えてくださいね。それで十分です。
by narrowde | 2015-12-22 21:53 | Bクラスオイルコラム

エンジンオイルを選ぶにあたって

 これを読まれている方はおおよそご自分でオイル交換をされる方が多勢であると想像します。そんな時先ず最初に自分の愛車にはどんなオイルを選べば良いのだろうという疑問が生じるのではないでしょうか。


今回以降しばらくは、オイルを選ぶ際の初歩的な事柄について書き進めますので難しく考えずにさらっと読み流してください。


クルマやバイクをはじめ、オイルを必要とするあらゆる機器には指定粘度というものが存在します。クルマの場合はボンネット裏に表示ステッカーが貼ってあり、バイクもエンジンのオイル窓付近に表示ステッカーが貼ってあります。2輪の場合は粘度ではなくオイル容量(フィルター交換の有無)が表示されている場合がほとんどです。確認出来ない場合は、取り扱い説明書やサービスマニュアル、それも無い場合はネットで「車種名スペース(空白) エンジンオイル容量」で検索すると指定粘度やオイル容量を調べることが出来ます。スマホ時代ですのでパソコンがなくてもその場で調べることが出来て便利な時代になりました。


 例えば現代のクルマの場合、そのほとんどが0W-20という低粘度のオイルを指定しています。これは柔らかい粘度のオイルを使用することでフリクション(抵抗)を減らして省燃費化(CO2の削減も)を図ろうとする動きが活発な為で、今後益々エンジンオイルの低粘度化が進むことが予想されます。


ただ、指定粘度にはある程度の幅が持たせてあり、0W-20、5W-20,5W-30等の複数の粘度が表示されていると思います。まず、最初に覚えておきたいのは仮に指定粘度よりも上の(固い粘度の)オイルを入れても特に支障はないということ。強いて言えば粘度を上げたことによってフリクションが増して燃費が悪くなることくらいです。レスポンスも悪くなるかもしれません。


潤滑油は物体と物体が擦れあって摩擦する状況を軽減するべく仲介することが最も大きな役割ですので、最も最悪なのは潤滑油が無い状況、もしくは油膜が切れる状況(すなわち焼きつき)なのです。


 粘度が柔らかいオイルの場合、油膜切れが起こるのではないかという不安が付きまといますが、0W-20を指定するようなエンジンは一昔まえのエンジンと違い、精度そのものが高く、また近年では部品そのものにあらかじめ耐摩耗性の表面処理を施しているものもあるので定期的なオイル交換を怠ったり等のよほどの事がないとそのような事態にはなりません。


ただ、0W-20指定のクルマでも走行距離が伸びてくると、機械である以上、磨耗は少なからず進行して新車時の精度が保てなくなりますので、距離が伸びるに伴ってオイルの粘度も上げてやるとエンジンには優しいと言えるでしょう。例えば0W-20を指定するお車であれば0W-25や0W-30、5W-30等を入れてあげると良いです。逆に指定粘度より柔らかいオイルを使用するのは応急の場合を除いては避けて下さい。


 このコラムの中盤ではこれらの常識を覆す内容も出てきますが、先ずは基本的な情報としてインプットしておかれると間違いがありません。


次回はエンジンオイルの粘度についてです。
by narrowde | 2015-07-07 21:05 | Bクラスオイルコラム

Bクラスオイルコラム・・・プロローグ「潤滑への誘い」

 Bクラスオイルコラムの投稿を始めるにあたってのプロローグとして、販売者(開発者)である前に、現在の私の心境を述べようと思う。色んな文献を読み漁っているので似たような表現があるかもしれないがご了承いただきたい。文章は全てオリジナルに努める覚悟で書き進めていく所存である。


 潤滑について常に考えていると、世の中のほとんどは摩擦で成立しているということを病的に意識するようになる。例えば歩くという当たり前の行動も足裏と地面の摩擦によって成立している。摩擦が生じるから靴底は磨り減るわけだが、世の中には滑っても良い摩擦と滑っては都合が悪い摩擦がある。


これから書き進めていくオイルのコラムはもちろん前者の滑っても良い摩擦についての記述が大部分を占めるが、先述の歩くという行動においては、靴と地面の間に濡れ性(ここでは油)が介在すると滑ってしまうので都合が悪い。ただ同じ靴と地面間の行動でもアイススケートのようにとても低い摩擦係数によって成立するスポーツもある。


あらゆる摩擦や潤滑を総括するのがトライボロジーという分野(学問)であるがあまりに難解すぎるので、ここでは主に自動車等の最も身近な分野の潤滑に関して、専門的な用語や記号、化学式等は極力割愛して、読者の皆様が特に疑問に思われるであろう範囲を自らをBクラスと自覚する筆者がBクラスならではの視点で展開して行こうと思う。いわばオイルに関する「子供の絵本」のようににシンプルに捉えて頂けると進めやすい。あらかじめ断っておくが内容もBクラスである。


 それからこれも最初に断っておくが、エンジンオイルの化学合成云々等の表記に関する議論は本コラムでは放棄させていただくこととする。コレに関しては商取引が存在する限り永遠に終焉のない議論であり、正解、不正解というよりは完全に煙にまかれている状況と判断する。よって、ベースオイル(基油)による記述に終始することで少しでも理解を深めて頂ければこのコラムが皆様のオイル選びの一助になることは間違いない。


 皆様には先ずはベースオイル(基油)に興味を持つことから始めていただきたい。これが理解出来れば紛らわしい業界の表記に惑わされることなくオイルを選択出来るはずである。また各オイルメーカーの思惑のようなことも透けて見えてくるから面白い。ここまで来るともはや初心者のレベルを遠くに超えているがなにはともあれ基本は基油(ベースオイル)の理解(解釈)である。


 このコラムはブログのカテゴリーを「Bクラスオイルコラム」とすることでコラムだけを読んでいただくことを可能にした。商売を介さずにニュートラルな立場で永続的に展開していきたいと思う。また記事の内容の校正等に関しては随時メールにて受け付けるので誤記術があればご指摘を頂きたい。


このコラムがひとりでも多くの方にオイルに関心を持っていただくきっかけになればこれに勝る喜びはない。



Narrowde 代表者

 

 
 
 
 
 
 
by narrowde | 2015-05-26 21:36 | Bクラスオイルコラム


エンジンオイルや表面処理、モーター関連に関するコアな情報をお届けします^^v


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