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MOD-Lube0W-30SPにみる配合比の例

 こんばんは!毎日くそ暑い日々が続いていますが皆さんは御変りありませんでしょうか?また投稿が空いてしまいましたがPAO入荷と同時にassenの作業に全力を尽くしており中々パソコンに向かえない日々が続いております。しかしながら体力の維持と家族との時間も大切にしたいので日曜日だけは休日を頂きますm(_ _)m体は資本であり家族はモチベーションですのでそれを犠牲にしてまで仕事をしたくないのです。またそんなものは仕事ではありません。もちろんこれは誰しもに言えることです。ただ私は長期連休や週休二日が羨ましいと思ったことはありません^^;。つまりはそれほど仕事を楽しんでやっているからです。それとこの年齢の割には抜群の体力だなと自負しております。ほんと暑さに強いですわ。

 さて、そんな中でも日々様々な新しいプロジェクトは進行しておりまして、これからも色んなワクワクをお届け出来そうです。そしてご周知のとおり私のプロジェクトには常時価格という課題もセットでついて回りますのでこれについても増々衝撃弾を放ち続けます。

ここ最近は内外からもスタッフの増員は?と促されるのですが、増員によって生じるメリットは皆様にとってはせいぜい納期の短縮といったところくらいです。品質が向上することは困難です。私にとってのメリットは皆無です。現在のスタンスであるからこそ思う存分に良い素材が投入出来るのです。この意味が分かる人は経営者以外では少ないと想像します。それから納期についても私自身はこれくらいの納期は仕方がないと考えています。恐れながらそれ以上のことをやっているという自信があるのです。ちなみに例えば既製品のオイルでも20Lの荷姿のものを200Lドラムでオーダーした場合、平気で2か月くらい納期がかかります。ペールをドラムに移し替えるだけだと想像するのですが・・・。それに比べて私の作業はたとえ1Lでも1缶づつ作っているのです。どれだけ手間をかけているかということです。もうさすがに納期を言う人は皆無に等しくなってきましたが僕の販売価格にはそんな手間賃すら加算されていません。

 さて、くだらない前置きはこのくらいにして、前回告知したコストを重視しつつ質の高いオイルを作るフォーミュレーションの手法として今回はMOD-Lube0W-30SPの例をとって説明してみます。もちろんベースオイルはグループⅢ(VHVI)いなりますが先ず最初に耐久性をアップさせるために最小限のPAOを加えてあります。今回は10%としています。動粘度は現在販売している10cSt@100℃のものを使用しています。通常エンジンオイルで使用されるのは4cStや6cStのものが使われますが10%という配合率ですので高粘度のものをチョイスしています。もちろん0W-20とか近年のトレンドのそれ以下の粘度の場合は先述の低粘度のPAOが使われますが必ずしもPAOありきではありません。グループⅢのみでも超低粘度オイルは成立します(余談)

VHVI+PAOで実を言いますとこれでも十分に良いオイルと言えるレベルですがうちの場合はここでベースレベルです。これにエフェクターを加えることで性能と動粘度を追及します。MOD-Lube0W-30SPの場合はComp-MIXを8%配合しています。PAOと合わせるとなんと18%という高配合です。もはやSPというよりRの領域なフォーミュレーションですがお求めやすさも相まって売れに売れています。

これにさらにとどめを刺すなら迷わずANを加えることになるでしょう。まぁただし日常使用ならANなんてまず不要です。2輪なら別ですけど。それからComp-MIXって何??という質問も多いのですが各Compを私なりに絶妙な塩梅でブレンドしたもので特別な物ではありません。Comp-RやRaptorが入っているの?という夢のあるご質問もありますがそれはナイショ(笑)まぁでも売っていないものは入れてないです。仮にこの8%がComp-1のみでも十分に成立します。Comp-1は秀逸ですから。

ヤフオクなんかを見ているとHIVIをグループⅢもしくは化学合成油なんてうたっているメーカーさんもありますがHIVIはグループⅡですよ!!(汗)仮に今回のフォーミュレーションが一部グループⅡでも何ら問題ありません。ちなみにLiseの初期モデルはコストダウンの為に一部グループⅡを採用していました。もちろん2型以降はVHVIのみに昇格しています。

 というわけで今日は皆さんがご自身でコストと性能を追求される場合に参考になるフォーミュレーション例をお届けしました。肝はVHVI+PAO+エフェクターという構成でリッター1000円以内で抑えたいという感じでしょうか。日常ではハイレベルであわよくばサーキットでも使えるオイルが出来るはずです。

これでも十分に魅力的ですが、当店で超限定的に販売している全部PAOベースのHTHS530Rとか5W-50Rなんてのがいかに化け物かお分かりいただけるかと・・・。しかもあの価格(爆)お馬鹿ですねぇ!!。5W-50P-SPなんかも同様です。正真正銘の嘘なしの100%化学合成のエンジンオイルです。しかもエフェクター高配合。

というわけでベースオイルの配分くらいは各社明かして欲しいものですよね。そのうえで高価であってもよいのではないかと思います。

今日は手始めですのであまり難しく考えないでください。まぁ素材としてのPAOも持っておくと重宝するのだなという程度でよろしいかと思います。安いですしね^^;。まず小売りなんてしていないですし。当店の素材群は全て意味があって販売しております。先ずは楽しんで頂けますと幸いです。それでは今日はこの辺で失礼します。  
by narrowde | 2018-08-26 00:17 | オイル雑学

エンジンオイルや表面処理、モーター関連に関するコアな情報をお届けします^^v


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