100℃でのHTHSVはどのくらいあるの?
2016年 10月 03日
こんばんは。なんだか夏が戻ってきたみたいな暑さですね。蚊も大量に発生している気がします。痛みって慣れるのですが痒みは慣れませんよね。痒いのは本当に辛いものです。
さて、前回も少し書きましたが、HTHS粘度といえば150℃での数値が一般的ですが、100℃でのHTHS粘度というのもあるんです。現在の低燃費(低粘度)オイルなんかではむしろこっちのほうが重要で100℃でのHTHSV(Vはヴィスコシティ=粘度のこと)が低いほど燃費が向上するとされています。
例えば0W-20の150℃でのHTHSVを最低限値の2.6cPとした場合、100℃でのHTHSVはどのくらいあるのかと言いますと、低いものでは5.1cP~上は5.9cP程度になります。実に150℃の2倍以上のHTHSVとなります。5W-30では150℃が3.2cP前後で100℃が7.2cP前後となりますのでやはり2倍以上のHTHSVとなります。3.5cPから想像するとかなりの数値ですよね。ちなみに2輪のJASO-MAでの150℃要求値が2.9cP以上ですから過酷な2輪のエンジンでもそれほど高いHTHSVを要求しているわけではないことがわかります。
ここで皆さんが知りたいのはHTHSVを決定づける要素って何なの?ということになるかと思うのですが、それはベースオイルの粘度指数と粘度指数向上剤の絶妙な塩梅によってコントロールされています。特に100℃でのHTHSVは粘度指数向上剤の性能に頼っていると言っても過言ではありません。ノンポリマー処方の場合はやはりベースオイルの性能に依存することになります。必然的にVHVI(グループⅢ)以上のベースオイルが必要となります。低燃費&ロングライフの理想としては150℃でのHTHSVは維持しつつ100℃でのHTHSVのみが低くなれば良いのですが相反しますので中々難しいところです。燃費を追求するならばの話ですけど。
当方のオイルは燃費の向上をうたいませんが、それはエンジンも乗り方も使用環境も千差万別なので、一概に言えないのです。そんな無責任なこと言えませんからね。FRなんかは唯一燃費の向上を意識したエフェクターですがこれとてどのくらい向上しますなんてとても言えません。平均値なんて取りようもないですし。フリクションが少なくなれば理論的には燃費が多少は向上するという考え方です。でも回転数も上がりますので回す場合はかえって下がるかもしれませんが・・・。だからうたわないのです。例えば同じドライバーがFR入りのオイルに交換した場合には以前より燃費が向上する可能性は大いにあります。最近ではACM-03も多数の報告例がございます。まぁエフェクターは潤滑性能が大幅に向上しますので全体的にそういう傾向になると思います。
エンジンオイルは近年低粘度化が進んでいますがやみくもにやっているのではなくて当然ながら物凄く研究されています。ただエンジン開発と同時進行というのはホンダを除いては迷信のような気がしています。ちなみに添加剤の技術は国内では出光が秀でているようです。海外ではやはりエクソンモービルになるでしょうか。そんな簡単な言葉では片づけられない世界ですけど。
それでは今日はこの辺で失礼します。
さて、前回も少し書きましたが、HTHS粘度といえば150℃での数値が一般的ですが、100℃でのHTHS粘度というのもあるんです。現在の低燃費(低粘度)オイルなんかではむしろこっちのほうが重要で100℃でのHTHSV(Vはヴィスコシティ=粘度のこと)が低いほど燃費が向上するとされています。
例えば0W-20の150℃でのHTHSVを最低限値の2.6cPとした場合、100℃でのHTHSVはどのくらいあるのかと言いますと、低いものでは5.1cP~上は5.9cP程度になります。実に150℃の2倍以上のHTHSVとなります。5W-30では150℃が3.2cP前後で100℃が7.2cP前後となりますのでやはり2倍以上のHTHSVとなります。3.5cPから想像するとかなりの数値ですよね。ちなみに2輪のJASO-MAでの150℃要求値が2.9cP以上ですから過酷な2輪のエンジンでもそれほど高いHTHSVを要求しているわけではないことがわかります。
ここで皆さんが知りたいのはHTHSVを決定づける要素って何なの?ということになるかと思うのですが、それはベースオイルの粘度指数と粘度指数向上剤の絶妙な塩梅によってコントロールされています。特に100℃でのHTHSVは粘度指数向上剤の性能に頼っていると言っても過言ではありません。ノンポリマー処方の場合はやはりベースオイルの性能に依存することになります。必然的にVHVI(グループⅢ)以上のベースオイルが必要となります。低燃費&ロングライフの理想としては150℃でのHTHSVは維持しつつ100℃でのHTHSVのみが低くなれば良いのですが相反しますので中々難しいところです。燃費を追求するならばの話ですけど。
当方のオイルは燃費の向上をうたいませんが、それはエンジンも乗り方も使用環境も千差万別なので、一概に言えないのです。そんな無責任なこと言えませんからね。FRなんかは唯一燃費の向上を意識したエフェクターですがこれとてどのくらい向上しますなんてとても言えません。平均値なんて取りようもないですし。フリクションが少なくなれば理論的には燃費が多少は向上するという考え方です。でも回転数も上がりますので回す場合はかえって下がるかもしれませんが・・・。だからうたわないのです。例えば同じドライバーがFR入りのオイルに交換した場合には以前より燃費が向上する可能性は大いにあります。最近ではACM-03も多数の報告例がございます。まぁエフェクターは潤滑性能が大幅に向上しますので全体的にそういう傾向になると思います。
エンジンオイルは近年低粘度化が進んでいますがやみくもにやっているのではなくて当然ながら物凄く研究されています。ただエンジン開発と同時進行というのはホンダを除いては迷信のような気がしています。ちなみに添加剤の技術は国内では出光が秀でているようです。海外ではやはりエクソンモービルになるでしょうか。そんな簡単な言葉では片づけられない世界ですけど。
それでは今日はこの辺で失礼します。
by narrowde
| 2016-10-03 23:55
| オイル雑学